【デイリー・コリア・フォーカス】26年7月3日号

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徐台教 2026.07.03
誰でも

皆さま、アンニョンハセヨ。

今日は7月3日、金曜日です。今朝は眼と肩の疲れから調子が悪く、たまらず病院のお世話になりました。おかげで少し良くなりましたが、なかなかうまくいかないものです。

さて、今日のニュースレターは以下のような内容となります。

1. 「先の統一地方選で不正選挙があったと思う」42%…衝撃の世論調査
2. ウクライナ外相、拘留中の朝鮮人民軍捕虜に言及「ロシアが交換を要求」
3. 今日の時事韓国語「한글」

***

1. 「先の統一地方選で不正選挙があったと思う」42%…衝撃の世論調査

定番の(?)京郷新聞一面ネタです。

6月3日に行われた統一地方選で投票用紙が足りなくなる事態が起きたことは、何度もお伝えしてきました。実際にどれほど足りなかったのでしょうか。

現段階で明らかにになっているのは、「投票用紙が足りなくなりそうだったので追加で送った」投票所が全国に140か所、「追加で送られた投票用紙を使った投票所」がこの内91か所、「用紙が足りなくなり、投票が一時中断された投票所」が26か所となっています。(6月9日、韓国メディア)。

また、実際に投票できなかった人は最低でも数十人(39人以上)とみられています。今なお国会による国政調査が続いており、正確なレポートの発表が待たれています。

そうした中、発表されたのはタイトルにある世論調査です。四つの世論調査会社が共同で行うNBS(全国指標調査)によるものです。6月29日から7月1日まで、全国の18歳以上の男女1000人を対象に実施されました。

NBSのグラフ。説明は下記にあります。

NBSのグラフ。説明は下記にあります。

質問は「最近、一部では、先の地方選挙で選挙管理委員会などが意図的に投票結果を造作または、特定の候補に有利になるよう選挙を運営したなどの、不正選挙があったという主張を提起しています。これについてどう思いますか」というものです。

これに対し、「そのような不正選挙はなかったと考える」47%、「そのような不正選挙があった」42%、「分からない/無回答」11%という結果でした。

私は新聞を見た瞬間、「42%も!?」と驚いたのですが、結果をどう解釈すればよいのでしょうか。

京郷新聞に登場するソウル大学政治経済学部のパク・チョンヒ教授は、「過剰に解釈する必要はない」とし、その根拠として「不正選挙という言葉は、国民達がそれをどう受け止めるのかにより、その意味があまりに曖昧だ」という点を挙げました。

実は私も、同じようなことを思いました。

以前、ニュースレターで触れたように、「不実選挙(わざとではないミスがあった)」「不正選挙(わざとやった)」という概念には、大きな差があるためです。この世論調査も「不正選挙」という言葉で一緒くたにまとめた結果だろうと考えたのです。

しかし既に書いたように、質問では明確に「わざとやったと思うか」について聞いています。つまり、42%は選挙に人の手が介入したと思っているという訳です。

「不正選挙があった」という回答者の分布を年代別に見ると、18歳〜29歳が53%で最も高く、30〜39歳が48%と続きました。いわゆる若者世代が、この問題に敏感に反応していることが分かります。

また、自身を「保守」としている回答者の64%が「不正選挙があった」としています。「進歩」では21%、中道では42%であることを考えると、理念的な要素があることも窺えます。

こうした世論はどこに向かうのでしょうか。私は、真相究明の結果次第だと思います。

例えば、こんな出来事がありました。2025年4月4日、憲法裁判所が尹錫悦大統領「罷免」の決定を下した際、事前の世論調査では44%が「憲法裁の結果を受け入れない」としていました。

「どんな結果が出ようが暴動が起きる」などとも言われ、緊張感が漂っていたのです。しかし、憲法裁の判断がきちんと示された結果、81%が罷免の結果を受け入れるとしました。

今回もまた、真相究明が行われることで、おそらく世論は落ち着きを取り戻すでしょう。

しかし、最大野党・国民の力の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表などは、この問題を政権を攻撃する材料として使い続ける可能性があるため、しっかりした調査は欠かせません。なるべく長引かせない事も重要です。

7月3日の京郷新聞一面。筆者撮影。

7月3日の京郷新聞一面。筆者撮影。

***

2. ウクライナ外相、拘留中の朝鮮人民軍捕虜に言及「ロシアが交換を要求」

もう一つ、欠かせない記事をお伝えします。ニュースレターで何度もお伝えしてきたように、現在、ウクライナには朝鮮民主主義人民共和国の兵士2人が捕虜となっています。

朝鮮人民軍兵士の韓国への送還可能性をまとめた、今年2月のニュースレターです。リンクで該当ページに飛びます。

朝鮮人民軍兵士の韓国への送還可能性をまとめた、今年2月のニュースレターです。リンクで該当ページに飛びます。

韓国の日刊紙・朝鮮日報や、地上波テレビMBCなどの取材では、彼らは一貫して韓国行きを望んでいますが、現在まで動きがない状況です。2人の捕虜生活は1年半に及んでいます。

そうした中、先月29日から30日にかけて訪韓した、ウクライナのアンドリー・シビハ外相が韓国のシンクタンクに対し、「ロシアから、朝鮮人民軍2人と、ウクライナ軍の捕虜数千人を交換しようと提案があった」と伝えたと、3日付けの京郷新聞が報じています。

シビハ外相は6月30日に韓国の趙顯(チョ・ヒョン)外交部長官と会談した際にも、朝鮮人民軍捕虜について触れています。

同氏はこの時に、ロシアと北朝鮮の協力が深まることで生まれる課題や、朝鮮の捕虜の問題を詳細に話し合ったと自身のXを通じ明かしています(下記画像)。この際に、「国際人道法を尊重」を掲げています。

また、韓国外交部は「捕虜当時者の自由意思を尊重する」胸を明かしています。

Andrii Sybiha 🇺🇦
@andrii_sybiha
I was pleased to meet with @FMChoHyun in Seoul.<br />
<br />
Our talks reaffirmed the strong and growing cooperation between Ukraine and the Republic of Korea. <br />
<br />
We discussed ways to develop political dialogue at the highest level, expand economic and business ties, involve Korean businesses
2026/06/30 15:29
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京郷新聞の論調をはじめ、韓国では朝鮮の捕虜を送還しない「見返り」をどうするのかという議論があります。

ウクライナが求める武器の共有は難しいにしても、ウクライナの再建を支援したり、非殺傷兵器の提供などもあるとされます。

そもそも、李在明政府にとっては、朝鮮の捕虜が韓国に来る際には金正恩政府との関係が悪化し(さらに悪化する余地があるのかは不明ですが)、ロシアを経て朝鮮に送還される場合には「見殺しにした」と韓国内の保守派から批判を受けることになります。

つまり、今のままが良いということですが、「ロシア側が数千人との交換を提案した」というウクライナ側の言及からは、捕虜が有力なカードになっている現状が読み取れます。このままずるずると先延ばしにできるのでしょうか。

実際に2人の捕虜は、韓国メディアの前で韓国行きの希望を明かしており、朝鮮に送還される際には不利益をこうむる可能性が高いです。

私は韓国に連れてくるべきと思いますが、そうしない様子からは、捕虜2人が何かしらの「交渉パッケージの一部」として存在していることが分かります。

***

3. 今日の時事韓国語「한글」

「ハングル」です。朝鮮韓国語の文字を指します。

実は最近、とても気になっている本があります。『한글, 불편한 진실(ハングル、不都合な真実)』というもので、6月15日に出た新刊です。

本の表紙。教保文庫サイトより引用。

本の表紙。教保文庫サイトより引用。

出版されるや、ほとんどの日刊紙で書評が取り上げられほど、注目を集めています。本は「ハングルは本当に庶民のための発明だったのか?」という問題意識で書かれているそうです。

時間がなくてまだ読めていないのですが、読むのが楽しみな本です。ちなみに、妙な歴史トンデモ本ではないのでご安心(?)を。

***

今日は以上です。夜に用事があるため早めにお送りした次第です。

なお、クラウドファンディングのページが、タイトル写真から大きく変わりました。まだの方はぜひご覧ください。

それでは来週また配信いたします。アンニョンヒケセヨ。ありがとうございます。(徐台教)

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