【デイリー・コリア・フォーカス】26年3月27日号

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徐台教 2026.03.27
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皆さま、アンニョンハセヨ。

3月27日、木曜日です。昨日、東京から最終の新幹線で大阪に来ました。雨の東京とは打って変わって、春の陽気です。ようやく空いた時間が少しできたので、カフェに座りニュースレターをお届けします。

今日の目次は以下の通りです。

1. 「あくまで全ての船舶の航行を」韓国はイランと個別交渉せず
2. 今日の時事韓国語「취약계층」

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1. 「あくまで全ての船舶の航行を」韓国はイランと個別交渉せず

まずはイラン情勢についてです。今は27日の晩ですが、昨晩のテレビ地上波ニュースをいったん参考にしてみます。

26日のニュースレターでお伝えした通り、この日、サイード・クゼッチ駐韓イラン大使が記者会見を開きました。クゼッチ大使はこの場で、「韓国を敵対国として見ない」と述べています。

地上波『SBS』によると、イランが非敵対国の船舶を選抜しホルムズ海峡の通行が許可すると明かして以降、「韓国が敵対国でない」と言及したのは初めてのことでした。

しかし同大使は、「この二つの政権の利益と関連したすべてのものは。イラン・イスラム共和国情院の制裁と統制を受ける」と続けています。

なぞなぞのようです。

これについて『SBS』は「米国が投資した会社と関連し、石油やガスを運送する韓国の船舶などは通航が制限される」と読み解いています。イラン大使館の当局者は「人道物資ならば通航できる」とも語っているようです。

26日のSBSニュース。「(イランによる)‘情報提供要請’を一蹴…「あらゆる船舶の通航を要求」とあります。

26日のSBSニュース。「(イランによる)‘情報提供要請’を一蹴…「あらゆる船舶の通航を要求」とあります。

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クゼッチ大使はまた、韓国政府に対し、ホルムズ海峡に今もとどまっている船舶リストを出すように求めました。これを元にイラン側と事前に合意を行えば通航ができるという理屈のようです。なお現在、韓国籍の船26隻がペルシャ湾に停泊しています。

やはり『SBS』によると26日、韓国政府はこれらの船舶のホルムズ海峡通過について、イラン側と協議をしていないと明かしています。

23日にあった韓国の趙顯(チョ・ヒョン)外交部長官と、イランのアラグチ長官の電話会談でも、韓国側は「停泊中の韓国船舶に人道的な状況が発生した場合の措置」を要請しただけというのです。

韓国政府はまた、イラン側が要求する船舶リストも送る気がないとしているようです。『SBS』は「一蹴」という見出しを使っています。韓国外交部はあくまで「韓国を含む『全ての船舶』の安全保障をイランに求める」という立場のようです。

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また26日、地上波『MBC』は、韓国政府がフランスの要請を受け、「ホルムズ海峡の航行正常化を議論するための多国籍軍会議に参加する」と伝えていました。

この会議は27日(パリ現地時間26日)にオンラインで行われました。韓国からは制服組トップの合同参謀議長が参加しています。35か国の同クラスの軍人が参席したそうです。

これを詳しく伝えた韓国のネットメディア『ニュースピム』は、この会議は米国式の軍事介入方法とは異なる、防御的な性格なものであるというフランスの立場を強調しました。

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既にお伝えしているように、韓国ではホルムズ海峡封鎖による経済的な影響が出始めています。それにもかかわらず、韓国政府はなぜ、イランと交渉を行わないのでしょうか。

ここが今、最大のミステリーです。

韓国メディアでは、連日のように、外交部の動きを詳報しています。趙顯外交部長官はフランスで開催されているG7外交長官会議に参加し、積極的に活動しているようです。

ですがなぜ、イランと交渉しないのかについては、突っ込んだ報道が韓国メディアに存在せず、疑問が募ります。今もざっと探してみたのですが、有力な説明はありませんでした。

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2. 今日の時事韓国語「취약계층」

「チュィヤクケチュン」と読みます。漢字では「脆弱階層」です。

イラン情勢を受け、補正予算が組まれる予定ですが、その中に脆弱階層への支援が含まれるため、ニュースに頻出しています。といっても、元々たくさん使われる用語です。

韓国の法制処が2011年に発表した報告書によると、具体的には、シングルマザーの家庭、高齢者、障害者、低学歴者(高卒以下)、北韓離脱住民(いわゆる脱北民)、矯導所(刑務所)出所者、生活保護受給者、結婚移住民、少数人種が該当するようです。

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今日は以上です。これからまた仕事があるので、短くなってしまいました。

当たり前ですが、本当にたくさんの重要な出来事が、各地で同時に起きています。

これを効率的かつ継続的にお伝えするにはどうすればよいのでしょうか。

まずは毎朝10時といった決まった時間に、ニュースレターを送れるようにすべきです。そうすることで、発信側にも受信側にもリズムが生まれるはずです。遠からずシステムを構築します。

明日、韓国に戻ります。今週もありがとうございました。

アンニョンヒケセヨ。(徐台教)

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