【デイリー・コリア・フォーカス】26年6月3日号

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徐台教 2026.06.03
誰でも

皆さま、アンニョンハセヨ。

6月3日、水曜日です。韓国は今日、統一地方選(正式名は第9回全国同時地方選挙)と、14の選挙区での国会議員再・補欠選挙がありました。

投票は午後6時に締め切られました。ニュースレターを書き始めた午後10時過ぎでもまだ、開票率は14%です。結果が出るにはまだ時間がかかりそうです。

一方、出口調査の結果は午後6時に公開されました。今日は一旦、この結果を元に選挙の傾向を探っています。6つのポイントに絞ってみました。

(1)高い投票率

選挙管理委員会によると、この日の統一地方選の投票率は61.0%(暫定値)となりました。これは1995年に統一地方選が始まって以降、同年に次ぐ2番目に高い投票率です。

また、14の再・補欠選でも注目度により、高い投票率となりました。最激戦の釜山市・北区甲がある釜山・北区では70.2%にのぼりました。

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(2)全体的に共に民主党が優勢

テレビ地上波3社による出口調査の結果を見ると、16の広域自治団体(特別市・広域市・道)において、与党・共に民主党が11の地域で優勢、4の地域で接戦、最大野党・国民の力は1地域で優勢です。

接戦の地域は、釜山(プサン)広域市・大邱(テグ)広域市・全北特別自治道・江原道(カンウォンド)です。

また、京畿道(キョンギド)知事選では共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)候補が圧倒的に優勢でした。韓国初の女性広域自治体首長が誕生することが確実です。

一方、国民の力はソウル、釜山を奪われる場合、「惨敗」となる見通しです。

なお、出口調査の概要は、今日3日の午前6時から午後6時まで、全国615の投票所で10万8727人を対象に行われたものです。誤差は95%信頼水準で約プラスマイナス1.7%〜最大4.1%Pを予想しているそうです。

今回の選挙は、李在明政府の発足から1年の時点で行われており、大統領の高い支持率(60%程度)が選挙結果に影響を及ぼすと見られていました。

上記の出口調査に加えて行われた「深層出口調査」(25人ごとに対象、計3756人に実施)によると、「広域自治団体の首長選挙において『国政運営評価(支持率)』を考慮したか」という質問には、75.9%が考慮したと答えました。

「深層出口調査」における「広域自治団体の首長選挙において『国政運営評価(支持率)』を考慮したか」という設問。「考慮しなかった」は17.0%でした。KBSより引用。

「深層出口調査」における「広域自治団体の首長選挙において『国政運営評価(支持率)』を考慮したか」という設問。「考慮しなかった」は17.0%でした。KBSより引用。

なお、3日23時20分の時点で、開票率は30.46%です。大田広域市、全南光州、蔚山広域市、京畿道、慶尚北道の5か所で決着が付きました。共に民主党の4勝1敗です。

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(3)大邱は歴史的な選挙に

既に何度かニュースレターで取り上げた大邱市長選は出口調査では大接戦でした。

開票速報に出演していたある人物は、「結果はどうあれ、この出口調査だけでも歴史的な出来事だ」と評価していました。

当確は0時過ぎにならないと出ない見通しです。

この形式の図はいずれも徐台教作成。

この形式の図はいずれも徐台教作成。

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(4)釜山、平澤の国会議員選も大接戦

こちらも注目の釜山・北区甲も、大接戦です。出口調査の結果は1%Pです。こちらも開票結果が待たれます。

さらに、京畿道の平澤乙も、従前の予想通り接戦となっています。ここでは曺国(チョ・グク)さんの返り咲きが注目されます。

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(5)世代別で投票先がクッキリ分かれる

出口調査は、年代・性別による投票先を知ることができる唯一の資料として重宝されます。

前出の「深層出口調査」によると、世代・性別により投票先が鮮やかに分かれました。

下図(図1)は広域自治団体首長(特別市・広域市・道)選における年代別の投票先です。左が共に民主党、右が国民の力となります。

上から順に、20代以下、30代、40代、50代、60代、70代以上となります。20代から50代までは進歩派の共に民主党が優勢です。

60代は誤差の範囲(プラスマイナス2.6%P)、70代は国民の力が優勢でした。

図1。KBSより引用。

図1。KBSより引用。

しかし、性別まで分けてみる場合、別の傾向が見えてきます。

下図(図2)によると、18歳から29歳の男性のうち、共に民主党に投票した回答者は33%に過ぎません。他方、保守派の国民の力に投票した回答者は55.8%にのぼりました。保守派が明らかに優勢です。

また同じように18歳から29歳までの女性を見ると、66.4%が共に民主党に投票し、25.7%が国民の力に投票しています。男性とは対照的です。

図2。KBSより引用。

図2。KBSより引用。

もう少し見ていきましょう。

下図は各年代の男性の投票先です。18歳から39歳までは国民の力(赤色)が優勢で、40歳から59歳までは圧倒的に共に民主党が優勢です。60代はやや国民の力が優勢、70代は国民の力が明らかに優勢です。

このように、18歳から39歳は保守優勢、40歳から59歳までは進歩優勢、60歳以上は保守優勢という傾向があります。

図3。KBSより引用。

図3。KBSより引用。

この傾向は女性においては異なります。 下図(図4)をご覧ください。

18歳から59歳まで、圧倒的に進歩派の共に民主党(青色)が優勢です。60代は誤差範囲、70代は保守が圧倒的に優勢です。

このように、18歳から29歳の世代で、男女の政治的性向が大きく異なることとなっています。この背景には「共に民主党は女性を優遇している」という認識が、若者男性の間に広く共有されている点があります。

(6)投票用紙不足で、大騒ぎに

最後です。想像もしなかった出来事が起きました。

投票所に訪れた市民に配布する投票用紙が足りなくなり、投票を諦める人が発生する事態となりました。

ソウル市内の10数か所で起きたもので、国民の力が3日午後8時時点で把握したところによると17か所ということでした。江南(カンナム)区、広津(クァンジン)区、松坡(ソンパ)区に分布しています。

公営放送KBSによると、投票用紙の不足は午後1時頃から起きたとのことです。投票所によっては、午後4時半以降は投票が行われない事態となり、この過程で待機者が多く生まれ、投票を諦めて帰った人がいるとしました。

これに対し中央選管は「投票率が高すぎた」と弁明。締め切りの午後6時を過ぎても、その時まで投票所にいればその後に投票ができると説明しました。

さらに午後9時過ぎ、中央選管の事務総長は国民向け謝罪会見を開きました。「松坡区では投票率50%に合わせて印刷したため足りなくなった」旨を説明し、深々と頭を下げました。

一方、この事態を受け、国民の力の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は午後9時半過ぎに会見を開き、「ソウル市の選挙は汚染された。汚染された選挙は無効」と訴えました。

真相究明が行われるまで「開票を中断すべき」とし、「ソウル市や同じようなことが起きた全ての地域で再選挙をすべき」と主張しました。

その後、共に民主党の選挙運動を総括する、趙承来(チョ・スンレ)議員が会見。「謝罪では済まない」と選管を強く批判しながらも、国民の力による「開票の中断」との主張は「一顧の価値もない」と一蹴しました。

報道によると、今なおソウルの一部投票所では、投票箱を開票所に持ち出そうとする選管側を住民が阻止する事態となっているそうです。

用紙不足が起きた地域は保守優位の地域とあって、長く後を引きそうな話です。

国民の力の張東赫代表。6月2日、同党提供。

国民の力の張東赫代表。6月2日、同党提供。

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2. 今日の時事韓国語「선거」

「ソンゴ」と読みます。漢字では「選挙」。

投票用紙問題は重大ですが、今回の選挙の盛り上がりは見ていて悪くありませんでした。もっとも、これを陣営対立の深化と取る向きもあります。

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今日はいったんここまでです。

夜の内に選挙結果は確定する見通しです。詳細はまた明日。

なお、今日の午後6時30分から一時間ほどライブ放送を行いました。ご興味ある方はご覧くださいませ。

それではアンニョンヒケセヨ。長い一日です。(徐台教)

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