【デイリー・コリア・フォーカス】26年10月19日号 [番外編]:大田(テジョン)市出張の報告

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徐台教 2026.10.19
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皆さま、アンニョンハセヨ。10月19日、月曜日です。すっかり遅い時間になってしまいました。今日は韓国から徐台教がお届けします。

韓国は昨日、全国で雨がけっこうな量の雨が降りました。風も強く、私の家(古い一軒家)でも電気トラブルが起きてしまい対応に追われました。

その前日、つまり土曜日の午後には、ソウルにある「21世紀研究会」という会合の勉強会で講師を務めました。在韓日本人と韓国人による歴史の長いネットワークです。この日はオンラインも合わせて30人以上が集まってくださいました。

勉強会の様子。

勉強会の様子。

講演は「転換期の南北関係と日本」という内容で、変わる朝鮮半島と日本との関わりについてお話ししました。なかなか好評だったように思えます。今や日本は、朝鮮半島の平和のキーを握る存在であることが、もっと広まってほしいものです。

今日の目次は以下の通り…といきたいところですが、配信には至りません。

(1)「総督か」在韓米軍司令官に集まる批判
(2)朝中を結ぶ新鴨緑江大橋が開通
(3)朝鮮が新型兵器か「AI」が呼ぶ謎
(4)国連機関が朝鮮に復帰準備
(5)核武装と拡声器のはざまで
(6)今日の時事韓国語「주권」

***

実は今日、朝から大田(テジョン)に取材に出かけてきました。ソウルから200キロで、韓国のちょうど中心にある地域です。テジョン特別市、人口は144万人です。

私の著書や、過去の記事をお読みになった方でしたら、ここでピピッと来たかもしれません。そうです、大田には「コルリョンコル」という、朝鮮戦争の際の民間人虐殺地があるのです。

朝鮮戦争の際には、三つの部類の虐殺がありました。一つは韓国軍警によるもの、二つ目は敵対勢力(朝鮮人民軍)によるもの、三つ目は米軍によるものです。コルリョンコルは、一つ目の部類です。

詳しくは下記の記事にある通りです。ぜひ目を通してください。この地では、朝鮮戦争勃発直後の1950年6月末から翌51年2月までの間に、最大で7000人の韓国人が、韓国の警察と憲兵の手により虐殺されたのです。

朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)の軍が破竹の勢いで迫る中、朝鮮と組んで社会に混乱を巻き起こすと一方的に見なされ、左翼思想犯や元共産主義・社会主義者たちが殺されました。

コルリョンコルという名前は「骨霊谷」です。元は別の名前だったものの、雨が降ると土中から骨が浮かび上がることから、この名がつきました。私も何度も足を運び発掘作業を手伝うなどしましたが、実際に行くと本当に寒々としたところです。

長く放置されていたこの地は、1999年にようやく真相調査団が民間に結成されて以降、少しずつ世にその姿を明かしていきます。2020年から24年の間には実際に発掘も行われ、これまで1400以上の遺骸が発掘されました。

そしてこのコルリョンコルの地に、ついに平和公園が建設されることになったのです。

この計画は何度も延期されてきました。本来ならば2020年に出来上がっていなければならなかったのですが、着工さえできない状態が続いていました。理由は、行政安全部や企画財政部において、後回しにされてきたためです。

軍警による虐殺ということで、保守政権で特に事業がストップする傾向がありました。とはいえ、関係者は「どちらも(進歩派政権でもの意)大差ない」と話していました。

しかしようやく、今年、着工式が行われることになりました。

この平和公園の特徴は、コルリョンコルだけを追慕するのではなく、朝鮮戦争(1950年6月25日〜1953年7月27日)の間に犠牲となった民間人を追慕する、全国単位の慰霊施設であることです。

会議の様子。コルリョンコルのある大田東区庁長も参加しました。19日午後、筆者撮影。

会議の様子。コルリョンコルのある大田東区庁長も参加しました。19日午後、筆者撮影。

そして今日、2028年8月の竣工予定日までに、どのように仕事を進めていくべきかという一種の対策会議が、大田市の市民団体主導で行われました。私はその会議を取材してきた形です。

どんな内容かは、別途記事にします(書かねばならない別途記事が溜まり過ぎている感がありますが…)。

ひとつ強調しておきたいのは、この平和公園は、戦時に犠牲となった市民を追慕するための国際的なハブとなることを目指し、国際的な戦時の民間人保護の規範を更新するところまで見据えているということです。日本にとっても他人事ではないため、私も強い関心を持っています。

遺族会代表の全美暻(チョン・ミギョン)さん。父を虐殺で失っています。もうすぐ80歳ですが、とてもお元気でした。19日、筆者撮影。

遺族会代表の全美暻(チョン・ミギョン)さん。父を虐殺で失っています。もうすぐ80歳ですが、とてもお元気でした。19日、筆者撮影。

今日はもう時間切れとなりましたので、詳細はまた記事や、水曜日のYouTubeなどでお話しします。

朝鮮戦争での虐殺といえば、私の義父の父・李翔雨(イ・サンウ)さんのこともあります。何度も関連記事のリンクを貼っていますが、未読の方はぜひお読みください。

着工式は、今のところ暫定的に12月15日を予定しているようです。さらに延びる可能性もあると大田市側は説明していましたが、予算執行時期の関係上、必ず年内に行われます。

このニュースレターをご覧になっている日本メディアの関係者の方々も関心を持っていただけると幸いです。

なお本来、今日お送りするはずだった「朝鮮半島問題」版は、水曜日にお届けします。

いったん今日はここまでとさせていただきます。また明日、お届けいたします。家に戻り書き始めたことで遅い時間になってしまい恐縮です。それでは、アンニョンヒケセヨ。ありがとうございます。(徐台教)

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