【デイリー・コリア・フォーカス】26年10月7日号[朝鮮半島問題]:軍事境界線での地雷事故めぐり南北は「平行線」、時事韓国語「ヌリ号」

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徐台教 2026.10.07
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皆さん、アンニョンハセヨ。今日は10月7日です。本来ならば月曜日にお送りするはずだった、朝鮮半島問題についてお伝えします。

今日の内容は以下の通りです。

(1)軍事境界線での地雷事故めぐり、南北は「平行線」
(2)今日の時事韓国語「누리호」

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1. 軍事境界線での地雷事故めぐり、南北は「平行線」

9月21日に、南北軍事境界線の南側で韓国軍兵士3人が負傷した事故。その詳細について、韓国の合同参謀本部と国立科学捜査研究院、さらに国連軍司令部により行われた合同調査では、朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)が埋設した樹脂(プラスチック)製の対人地雷によるものと結論付けました。国連軍司令部は「停戦協定違反」と明言しています。

これに伴い5日、韓国軍は国連軍司令部の協力の下、現場付近に残る別の地雷を爆破する措置を行いました。韓国国防部が公開した映像には、大きな爆発音と共に爆煙が上がる様子が収められています。

これについて姜信哲(カン・シンチョル)国防部長官は、「私たちのDMZ(非武装地帯)の歴史上、はじめて起きた出来事」と述べるなど、韓国政府の対応が弱腰なものでないことをアピールしました。

韓国の姜信哲国防部長官。今年9月に就任した。軍人出身だ。

韓国の姜信哲国防部長官。今年9月に就任した。軍人出身だ。

一方、朝鮮側は金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党総務部長が相次いで談話を出しています。

9月30日には今回の事故について「自作自演である」と強調し、韓国側に対し軍事境界線を越える場合に報復する旨を明かしました。

10月2日には「敵はやはり敵だ」と韓国を名指しし、「いかなる形でも韓国とはつながることや親しくすることをせず、些細なスペース、余地も認めない」と拒否姿勢を改めて明確にしました。

さらに、韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官が謝罪を求めるや、「笑わせるな」とこれを評すなど、高圧的な態度を続けています。

また同長官が軍事境界線を確定するための南北会談を提案したことには、「これこそが自作自演の真の意図」とこき下ろした上で、拒否しました。「韓国との対面はそれ自体が悪夢である。これは私たちが過去に十分に経験したことによる結論だ」とトドメ(?)を刺すのも忘れませんでした。

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このように、韓国側は一貫して謝罪を要求する一方、今回のような出来事が再発しないよう、正確な軍事境界線を策定しようと呼びかけています。

ハンギョレの詳細な記事によると、1953年7月の停戦協定締結時、中国・朝鮮軍と国連軍の間では5万分の1の地図に線を引き、軍事境界線を決めました。この線の太さは実際には数十メートルにおよぶというのです。

だが当時、約250キロにおよぶ軍事境界線には1292の表示板が立てられており、境界は明らかでした。しかし、表示板を交換する過程で戦闘が起きることから1973年以降、管理が途絶え、現在は181個が残るのみです。

そして現在では、韓国軍・国連軍・朝鮮人民軍が設定した3つの軍事境界線が存在するというのです。それぞれ微少に異なっていることが、今回の事態の遠因にあるということです。

また、より直接的な理由は、朝鮮側が2024年10月以降、「南部国境線の永久化作業」を始めたことです。労働新聞では「要塞化」とも呼ばれるものです。

これは軍事境界線ギリギリまで進出し、道を切り拓き、地雷を埋め、場所によっては遮蔽物を作るなどの措置です。韓国側は時に警告射撃も行っています。6日、国防部関係者が明かしたところによると、地図を手にした朝鮮側の兵士たちの姿も識別されたそうです。軍事境界線の不明確さを示すエピソードでしょう。

5日に行われた韓国軍と国連軍司令部による残存地雷爆破作戦の様子。韓国国防部提供。

5日に行われた韓国軍と国連軍司令部による残存地雷爆破作戦の様子。韓国国防部提供。

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誤解されがちですが、いま必要なのは「新たな軍事境界線を策定するための話し合い」ではありません。「1953年7月27日の停戦協定で確定した軍事境界線の再確認」です。

6日、国策シンクタンク・統一研究院が発表したレポートでもこの点が強調されています。

同レポートではさらに、朝鮮側が進める国境要塞化作業について、「単純な防御のための工事」ではなく、「地形を軍事的に再構成するもの」と定義します。その上で、韓国政府は国連軍と協力し、既存の軍事境界線を現実に適用する努力を続けていくべきと説きました。

一方、韓国外交部は、対応措置として朝鮮のサイバー活動への独自制裁の可能性も明らかにしています。今後、NSC(国家安全保障会議)を通じて結論を出すとのことです。

しかし6日、朝鮮の外務省は声明を出し、「自国の領土内で軍事主権を行使する問題を、いかなる時も敵手国(敵対国)と議論しない」と明かしました。

このように、南北の主張は平行線をたどるのみです。

私は常々、朝鮮側が主張する「南北の敵対的な二国家関係」の完成形は、軍事境界線付近での紛争(小競り合い)常態化であると考えています。今回の一連の動きも、そうした立場から考えると得心がいくのではないでしょうか。

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2. 今日の時事韓国語「누리호」

「ヌリホ」と読みます。日本語では「ヌリ号」となります。

韓国の国産ロケットのことで、今日7日午後、全南光州統合特別市(全南光州)高興(コフン)郡で、5度目の打ち上げがありました。結果は成功。超小型群集衛星5基を軌道に乗せることに成功しました。

なお、「ヌリ」というのは「世界」を表す韓国語です。

ヌリ号発射を見守る李在明大統領。このアングルはどこかの指導者が好むものだな、と思ってしまいました笑。青瓦台提供。

ヌリ号発射を見守る李在明大統領。このアングルはどこかの指導者が好むものだな、と思ってしまいました笑。青瓦台提供。

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今日はここまでです。すぐに取材に出かけなければなりません。

本来ならば水曜日ということでYoutubeなのですが、それは明日に回します。以前より入っていた動かせない取材予定であるためです。今後は水曜日に続けていきます。

それではアンニョンヒケセヨ。ありがとうございます。(徐台教)

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