【デイリー・コリア・フォーカス】26年3月3日号

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徐台教 2026.03.03
誰でも

皆さま、アンニョンハセヨ。

今日も韓国から徐台教が「デイリー・コリア・フォーカス」3月3日号をお送りいたします。

今日は午前から午後にかけて、「3·1節」における李在明大統領の演説の解説記事(後述します)に時間を使ってしまい、ちょっと時間的余裕がありません。

このためさっそく、目次の説明に入ります。

1. 米国・イスラエルのイラン攻撃に、韓国政府は「ダンマリ」
2. 「文化の力で理解と共感、連帯を」…李在明大統領が‘3·1節’演説で日本をはじめ内外にメッセージ
3. 今日の時事韓国語「폭격」

***

1. 米国・イスラエルのイラン攻撃、韓国政府は批判せず

韓国のニュースも連日、米国・イスラエルによるイラン攻撃とその余波についての報道を続けています。毎晩のメインニュース番組の中で、冒頭の20~30分をこの件に割くといった形です。

米国を批判できない日本政府の対応が日本でも話題のようですが、韓国政府も同様です。今日まで、米国やイスラエルに対してはダンマリです。

いくつかの例を見てみましょう。

米・イによるイラン攻撃が始まった直後の28日、外交部の報道官が論評でこう述べています。

わが政府は現在のイランに関連する状況を鋭意注視しており、域内の緊張を緩和させるため、あらゆる当事者たちが最大限努力を傾けることを求める。

わが政府はイランに滞留中のわが国民の安全確保のため万全を期している

韓国外交部報道官論評

次いで言及したのは李在明大統領です。シンガポール外遊中の3月1日、Xにこう書き込みました。

国民の皆さん、シンガポールに到着しました。国際情勢が不安ですが、国民の皆さんは全く心配しなくとも大丈夫です。

実物経済、金融、軍事安保などあらゆる分野で金民錫 (キム・ミンソク)総理を含む内閣が徹底して備えています。大統領室もまた、姜勲植(カン・フンシウ)秘書室長以下、すべての秘書官が非常体制を維持し、万一あり得るあらゆる可能性に備えています。

内乱にすら打ち勝った私たち大韓国民です。今はその偉大な大韓国民が作った国民主権政府があります。国民の皆さんは安心し、日常を楽しみ、生業により力を注いでください。

大韓民国はやります。大韓民国はやります!

李在明大統領のXアカウント
上記の李在明大統領の投稿。同氏のXをキャプチャ。

上記の李在明大統領の投稿。同氏のXをキャプチャ。

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そして昨日2日には、シンガポールで魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長が、記者団を前に「まだ政府としても、状況をモニターしている状態」で、「ある結論を導き出したり、また、予測したりしていない」と述べています。

また同日、外交部の報道官は以下のような声明を出しました。

わが政府は米国・イスラエルとイランの間で繰り広げられている現在の中東状況の展開に対し、深刻な憂慮を持って鋭意中止しており、現在、中東地域に所在するわが国民の保護およびエネルギー需給など、経済安保も次元で、多角的な努力を展開している。

私たちは北韓(北朝鮮)の核問題の当事国として、国際非拡散体制の守護に対し確固たる意志を持っており、これに基づきイラン核問題の解決のため、国際社会の努力に参加してきた。

わが政府は現在の中東状況が国際社会の普遍的価値と原則により解決されることを願う。このために究極的に対話の過程が復元され、交渉を通じ域内の平和と安定が早期に回復することを希望する」

韓国外交部報道官声明
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今回の攻撃は、紛れもない国際法違反です。

それにもかかわらず、韓国政府はそれを批判できないばかりか、李在明大統領による「日常を楽しめ」と発言からは、まるで韓国には無関係の出来事であるかのように扱い、「偉大だ」などと国民の思考停止をうながすようなニュアンスすら感じます。

なお、魏聖洛安保室長は先に引用した2日の会見で、李在明大統領がシンガポール首脳との会談の際、「責任ある中堅国として、どんな役割を果たせるのか、どう協力し国際社会の平和と安定に建設的に寄与することができるかに対しても、率直かつ深みのある意見を交わした」と述べています。

しかしこれも物足りません。

もちろん、米国の同盟国である韓国としては、米朝対話を後押しし、在韓米軍の「戦略的柔軟性」の矛先が中国へと向かわぬよう、米国への対処に万全を期したい気持ちがあるのでしょう。

しかし一連の姿勢は、決して朝鮮半島の枠の外に出ようとしない、韓国外交の限界を浮き彫りにするものと私は考えます。

行きつけのカフェでこの記事を書いているのですが、先ほどまでいた隣のテーブルの客は今日、7%も下がったKOSPI(韓国総合株価指数)の話で持ち切りでした。やはり遠い国の出来事なのでしょうか。

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2. 「文化の力で理解と共感、連帯を」…李在明大統領が‘3·1節’演説で日本をはじめ内外にメッセージ

昨日のニュースレターをお約束したように、李在明大統領の「3·1節」の演説を読み解く記事をYahoo!ニュースに出稿しました。

リンクを貼り付けておくので、クリックし、ぜひYahoo!サイトでニュースをご覧ください。そうしていただくことで、とてもとてもわずかな金額ですが(^^)、私に原稿料が入ります。

1番の中東関連のニュースで韓国政府の立場を酷評しましたが、この演説で言及された「文化の力」をめぐる内容は素晴らしいものでした。ぜひご覧ください。

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3. 今日の時事韓国語「폭격」

「ポッキョッ」と読みます。漢字では「爆撃」です。

未邦訳ですが、韓国には朝鮮戦争時の米軍による爆撃のすさまじさを整理した同名の書籍があります(拙著『分断八〇年』でも引用しました)。

米軍の本質は変わりませんね。

***

今日は以上です。

そういえば3月1日に、以前観たいとお伝えした映画『왕과 사는 남자(邦題:王の番人)』を観てきました。傑作でした。3日現在、なんと921万人を動員しています。1000万人超えは確実ですね。日本での公開日はまだ未定のようですが、そのうちに決まるでしょう。

同作のポスター。温かい気持ちが残る映画でした。

同作のポスター。温かい気持ちが残る映画でした。

いつもありがとうございます。

アンニョンヒケセヨ。(徐台教)

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