【デイリー・コリア・フォーカス】26年9月22日号:李大統領は国連で何を語るか、時事韓国語「아시안게임」

皆さま、アンニョンハセヨ。9月22日、火曜日です。月並みですが、時間が経つのは早いですね。身を引き締めないと、あっという間にもっていかれてしまいます。
今日は短めにお送りします。
(1)非武装地帯で韓国軍兵士が負傷…朝鮮半島問題の舞台は国連に、李大統領は何を語るか
(2)今日の時事韓国語「아시안게임」
1. 非武装地帯で韓国軍兵士が負傷…朝鮮半島問題の舞台は国連に、李大統領は何を語るか
21日午前、南北軍事境界線付近で、韓国軍3人が地雷を踏み負傷する事故がありました。
場所は西部戦線。具体的には京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市もしくは漣川(ヨンチョン)郡のあたりです。
韓国メディアによると、事故に遭ったのは軍事境界線南部で兵士の通り道を整備していた陸軍25師団所属の軍人たちです。
中でも大隊長(一般的には中領[中佐]が務める)は、かかと部分に大けがを負いました。ヘリで搬送されましたが、生命に支障はないとのことです。もう一人は骨折し、残る一人は重傷は免れました。

南北軍事境界線と非武装地帯。筆者作成。
南北軍事境界線(Military Demarcation Line、MDL)とは、1953年7月27日に締結された朝鮮戦争の停戦協定により定められたものです。陸地では東西約255キロにわたります。
以前は南北が互いを国家と認めていないため、国境と呼ばれないまま、実質的には国境の役割を果たしてきました。
しかし北側(朝鮮)は今年3月の憲法改正により自国の領土を規定する条項を新設した際に、「領域は北には中華人民共和国とロシア連邦、南には大韓民国と接している領土」と表現し、国境の意味を付与しています。
なお、軍事境界線から南北2キロは非武装地帯(Demilitarized Zone、DMZ)と呼ばれ、南側では国連軍が管理しています。韓国軍は実際の警備にあたっており、今回はその部隊で事故が起きた形です。
争点は「南北どちらの地雷が爆発したのか」です。
朝鮮側は23年12月以来つづく「南北敵対的二国家政策」の一環として、軍事境界線付近を整備しています。
軍事境界線に沿って草木を刈る不毛化作業を行い、これまで通行できなかった軍事車両が通れるよう、戦術道路を新設する作業などが確認されています。この過程で、新たに朝鮮人民軍が軍事境界線一帯に地雷を敷設しています。
特に、陸軍25師団が管理する地域では南北軍事境界線の境界が曖昧で、朝鮮側の地雷敷設地域が韓国側に最大で15メートルはみ出てきているという報道も直近にありました。
このため、「朝鮮側の地雷では」という見方や印象を抱いた人は多いでしょう。私もすぐにそう思いました。
事故からひと晩経った22日、韓国国防部は会見で、朝鮮側の地雷があるかもしれない地帯を調査するための捜索路を作る過程で、韓国軍が事故に遭ったと明かしています。
なお、事故が起きたのは、軍事境界線から50〜100メートル離れた地点とのことです。
一方、地上波MBCなどは、地雷が旧式のものであったという情報を元に、韓国軍が敷設したものである可能性も指摘しています。
今も調査中ですが、今回の事件は否応なく、2015年8月の事件を想起させます。
当時、軍事境界線の南側で朝鮮製の地雷が爆発し韓国軍が負傷したことで、南北が互いに情報戦を展開、朝鮮側が南側のスピーカーに向け砲撃を行うなど緊張が高まりました。
戦争の危機とまで言われましたが南北が会談を行い、朝鮮側が遺憾表明をすることでなんとか収まりました。当時は保守派の朴槿惠政権でした。
なお今回の事件を受け、保守派の野党・国民の力はさっそく、「北側の地雷が原因の場合は断固した対応を」と要求しています。
このため、慎重な調査結果の発表が必要になるでしょう。特に、夏の大雨などで北側の地雷が南側へと流失する事態は頻発しており、事は複雑です。調査には国連軍司令部も加わります。
事故を受け、李在明大統領もこの日、自信のXに「負傷した将兵の早期回復を切に願います」と書き込み、支援を惜しまない旨を明かしました。
その李大統領は訪米しており、22日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で基調演説に臨みます。これに先立ち、21日(同)にはニューヨークで韓米日の外相が会談を開き、共同声明を出しています。
声明には「国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化及び北朝鮮の核・弾道ミサイル計画のための資金調達への支援の禁止に対する確固たるコミットメントを再確認した」とあり、改めて朝鮮の非核化を強調した形です。
一方で、李在明大統領は別の角度から踏み込んだ発言を行いました。
21日(現地時間)、米ニューヨークタイムズ紙は、李大統領とのインタビュー記事を掲載しました。
李大統領はここで、朝鮮の「核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術の開発停止」と、「米国による経済制裁緩和」の取引が可能であると主張しています。
「そのような取引がいかに受け入れがたいものであろうとも、世界には現実的な代替案はない」という旨も明かしています。
記事ではまた、「トランプ大統領こそが金正恩氏を交渉のテーブルに引き戻せる唯一の指導者だ」という李大統領の視点を紹介しています。一連の李大統領の主張は、膠着状態にある朝鮮半島問題を動かす意志と期待の表れと見ることができるでしょう。
しかしこれだけでは、あまりにもざっくり・漠然とし過ぎています。李大統領の提案の全容は、国連演説の中で明らかになるはずです。
トランプー金正恩の会合を実現させるための「地ならし」を行うのか、注目です。
2. 今日の時事韓国語「아시안게임」
「アシアンケイム」と読みます。Asian games、つまり「アジア大会」の事です。
韓国でも注目は高く、地上波、ケーブル含めチャンネルで中継されています。ニュースでも連日トップを飾っており、当面のあいだ、盛り上がりは続きそうです。
今日はここまでです。
ニュースレターを送る直前、韓国の保守系月刊誌・月刊朝鮮による、朝鮮代表団の選手2人が日本に亡命の意志を明かしているという記事が飛び込んできました。
情報の出処は、日本の情報機関とつながりのある総連内部の人士とのことで、これが日本の内調を通じ同紙に流れたとのこと。普通に考えると、日本の情報機関が選手への亡命説得工作を重ねてきたと受け止められるでしょう。騒がしくなりそうですね。
それではまた明日お届けします。台風にはくれぐれもお気をつけください。アンニョンヒケセヨ。(徐台教)
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