【デイリー・コリア・フォーカス】26年9月17日号:毎年恒例・韓国社会の信頼度調査、時事韓国語「배상」

皆さま、アンニョンハセヨ。9月17日、木曜日です。
今日は昼間、日本にアジア大会を観に行くという人々と、お昼を食べながら会議をしました。目的は南北合同応援団の結成ですが、朝鮮側の事情によりそれができない中、どうやって南北コリアを応援するかという話でした。
集まったお店の名前は『南北統一』。ソウル・ホンデ(弘益大学)付近にあるマンドゥ(饅頭)のお店で、以北出身、つまり38度線の北側出身の方がやっているお店です。年季の入ったお店だけあって、美味しかったです。
応援については、もう少しやり方を考える必要がありそうです。

蒸し饅頭(マンドゥ)。いわゆる餃子です。他に、饅頭鍋も頼んだのですが、食べる前に撮影するのを忘れてしまいました。
今日の内容は以下の通りです。
(1)大統領、報道メディア…韓国社会の信頼度調査、政治家の信頼度1位は?
(2)今日の時事韓国語「배상」
1. 大統領、報道メディア…韓国社会の信頼度調査、政治家の信頼度1位は?
韓国の週刊誌・時事IN(シサイン)といえば、特集記事や調査報道で名高い、韓国ナンバーワン週刊誌です(個人比)。購読し、毎号の内容を楽しみにしています。
以前はその内容をYouTubeで詳細に解説したりもしていたのですが、最近ではその機会もないので、一人読んで楽しんでいます。そうそう、リニューアルの一環として、YouTubeも近く再開いたします。
今日は、同誌最新号で公開された、2026年版「韓国信頼度調査」の内容を紹介します。毎年行われるもので、大統領をはじめ、各国家機関や報道メディア、政党などの信頼度を聞いています。
今日はまだ一部だけネットで公開されている段階でして、明日全文が公開されます。今日は明らかになっている部分だけをお伝えします。
・大統領の信頼度
現在の李在明大統領の信頼度は10点満点中4.19点でした。昨年の5.54点よりもだいぶ落としました。調査期間が9月6日から8日までだったこともあり、最近の支持率下落傾向が反映されている可能性が高いです。
歴代大統領との比較は以下の表をご覧ください。同誌のグラフを、AIを用い日本語に作り変えたものです。

歴代韓国現職大統領の信頼度です。
グラフからは、朴槿惠さん以降の大統領信頼度の傾向として、就任直後が最も高く、その後に落ちていく様子が分かります。李在明大統領の4.39点という数字は、同じ進歩派の文在寅大統領の任期末期の4.59点より低いものです。
先日お伝えしたように、明日18日の朝10時から、李大統領の記者会見があります。支持率が30%台まで下落を続ける中、反転のきっかけにできるでしょうか。
・信頼する政治家1位は韓東勲
信頼する政治家という項目もあります。今日の段階では詳しく書かれていませんが、1位は無所属の韓東勲(ハン・ドンフン、53歳)議員で、11.4%が選んだそうです。
もっとも、実際の1位は回答者の39.3%が選んだ「いない・分からない・応答拒絶」でした。
2位は李在明氏で11.1%。2021年以降、守り続けてきた1位の座を明け渡したそうです。
韓東勲氏といえば、検察時代からの尹錫悦氏の側近で、尹氏の大統領就任と共に法務部長官に抜擢されました。当時49歳でした。
その後、尹錫悦氏の後押しもあり与党(当時)・国民の力の党代表の座に就きますが、やがて反目、24年4月の総選挙での大敗を経て、24年12月に尹大統領が非常戒厳を宣布した際には、同党議員の一部と共に国会に入り、戒厳解除の先頭に立ちました。
その後、25年4月には同党の大統領候補として予備選に臨むも2位に終わり、今年1月には、24年11月に家族ぐるみで党内の掲示板に、尹大統領(当時)と同党議員を非難する書き込みをしたとされ、党を除名されました。
その後、今年6月の補欠選挙で、大方の予想を覆し釜山北区甲選挙区に出馬し、当選。今は無所属議員となっています。
信頼度の背景には、政治家として独り立ちした(味方は全然いませんが)ストーリーに加え、調査期間の間、現与党・共に民主党の法務部長官候補に対し、鋭く疑惑を追及する姿が大きく報じられた点があると思われます。

今年5月、釜山(プサン)市で国会議員選挙に臨んだ韓東勲氏。当選した。筆者撮影。
・言論メディアは信頼・不信ともにMBCが1位
最も信頼できる言論(報道)メディアとしては、地上波テレビMBCが14.9%で1位でした。
2位は日本のNHKにあたるKBSが11.6%、3位はなんとYoutubeで6.5%でした。4位はケーブルテレビJTBCで4.9%、5位は地上波テレビSBSで4.8%でした。
なぜ新聞メディアが無いのかと思われるかもしれませんが、昨年も同様でした。なお、別途に「最も信頼する新聞メディア」という項目があるのですが、これは今日の段階では公開されていません。同じように、「最も信頼するYouTubeチャンネル」もあります。
実はMBCは、「最も信頼できない言論メディア」でも23.9%で1位となっています。
2位は保守系日刊紙・朝鮮日報14.6%、3位は同系列のケーブルテレビTV朝鮮で12.1%、4位はJTBCで5.4%、5位はYoutube4.9%と続きました。
なぜMBCが信頼・不信で共に1位なのでしょうか。それは、報道姿勢が進歩陣営寄りと見られているからです。自身を進歩派とする人は信頼を、保守派とする人は不信を抱いているのです。
MBCが実際に進歩寄りなのかというと、毎日チェックしている私としては「そうだ」と言わざるを得ません。扱うテーマというよりも、表現における「強さ(保守陣営への攻撃度)」が他局よりも抜きん出ています。
だからといって、ファクトを疎かにしている訳ではありません。アイデンティティを確立したメディアと言えるでしょう。
国家機関の信頼度などは他の分野については、公開される明日以降、再度お届けします。
なお一連の調査は、今年9月6日から8日まで、全国18歳以上の男女1013人を対象に行われました。調査を実施したのは韓国ギャラップです。
1000人に聞いて分かるのか?という疑問を持たれるかもしれませんが、きちんとした世論調査会社なので、信頼できる結果と判断できます。さらに19年間の蓄積をもって、その間の世論の推移を知ることができる、すぐれた調査です。(徐台教)

「時事IN」最新号の表紙。
2. 今日の時事韓国語「배상」
「ペサン」と読みます。漢字では「賠償」です。
16日、ソウル中央地裁は「北韓」が韓国に446億2461万ウォン(約50億円)を賠償するよう命じる判決を下しました。
2020年6月に朝鮮が一方的に爆破した南北共同連絡事務所と、その余波で大きく損壊した開城工団総合支援センターに対する賠償となります。
尹錫悦政権下の23年6月にはじまったこの裁判は、韓国政府が朝鮮政府を訴えた初めての事例でした。判決の理由は明かされていませんが、原告である韓国政府の全面勝訴となりました。
しかし南側に朝鮮政府の財産はないため、これを回収することは現実的には不可能です。なお、朝鮮側は裁判に応じていませんでした。

20年6月、朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破した際の映像をキャプチャしたもの。煙の中に連絡事務所がある。後方の大きな建物が開城工団総合支援センター。朝鮮中央通信より。

黄色が南北共同連絡事務所、紫が開城工団総合支援センター。20年12月、筆者撮影。
今日はここまでです。
ちょっと一杯一杯になっていまして、なかなか大変です。明日はいよいよ李在明大統領の記者会見です。予定ぎっしりの一日ですが、時間を見つけて会見の重要ポイントをまとめてみます。
それではまた明日。アンニョンヒケセヨ。ありがとうございます。
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