【デイリー・コリア・フォーカス】26年7月31日号

本ニュースレターは、サポートメンバーおよび一般登録会員すべての方にお送りしております。
徐台教 2026.08.01
誰でも

皆さま、アンニョンハセヨ。韓国から徐台教です。

本来ならば7月31日の内にお送りすべきニュースレターでしたが、8月1日の0時をまたいでお届けしています。

1. クラウドファンディングは目標額の80%を達成

その間、何度も繰り返しご協力を要請してきました、クラウドファンディングの結果をお伝えしたく思ったからです。7月31日23時59分で終了いたしました。

無事に45日間にわたるクラウドファンディングを終えました。ありがとうございます。

無事に45日間にわたるクラウドファンディングを終えました。ありがとうございます。

達成率80%(800万円)としたのは、他に、サイトの操作がうまくいかなかったりといった理由で、直接ご支援いただいた金額が16万円(3人)あるためです。計ったようにぴったり80%となりました。

皆さまのお陰で、「コリア・フォーカス」をリニューアルするための土台を築くことができます。心より感謝申し上げます。

本ニュースレターも少しの調整期間を経て、より充実した形でお届けします。月曜日に今後の方針をお伝えいたします。

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2. 日本で起きた災害への募金が、韓国で集まらない理由とは

熊本地震の発生から3日が経ち、続々と被害の様子が明らかになっています。

韓国では残念ながら少しずつ報道量が減っています。31日の地上波テレビを見ると、SBSで一コマ、NHKにあたるKBSで二コマでした。

その間もっとも力を入れてきたMBCでも二コマでしたが、唯一、熊本現地からのレポートを行っていました。

MBCでは災害関連死について報じていました。特に年配の方が危険であるとしています。この80代の避難者は余震への不安を吐露していました。MBC「ニュースデスク」をキャプチャ。

MBCでは災害関連死について報じていました。特に年配の方が危険であるとしています。この80代の避難者は余震への不安を吐露していました。MBC「ニュースデスク」をキャプチャ。

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韓国での募金活動は、政府や地方自治体ではまだ行われていません。なお、李在明大統領は地震発生の翌日にXでメッセージを出しています。

李在明大統領のXをキャプチャしたもの。

李在明大統領のXをキャプチャしたもの。

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昨日お伝えしたように、韓国で今、唯一募金運動を行っているのが『ザ・プロミス(더프라미스)』というNGOです。

今日、この団体の運営理事(実務の責任者)を務めるキム・ドンフンさんに電話で、募金の集まりや、韓国社会における日本への募金(支援)の受け止め方を聞いてみました。

30年近く、韓国で人道支援(災害支援)・開発協力の第一線で仕事をしてきた専門家です。日本の「ピースウインズ・ジャパン」でも勤務経験もあります。一問一答形式でお伝えします。

——単刀直入に、募金の集まり具合はどうですか

キムさん:予想はしていましたが、集まりはよくありません。

——どういった理由からでしょうか?

キムさん:一般的に、韓国の人々の立場として「日本は貧しい国ではない」というものがあります。もっとも、東日本大震災や、10年前の熊本地震のような大きな災害の場合には募金活動が行われています。

——韓国の企業などはどうでしょうか。

キムさん:日本を市場にしている企業は寄付を考えているかもしれません。そのような場合には韓国の団体を通じず、直接、日本赤十字社などに寄付することがあります。

——「ザ・プロミス」では募金をどのように使うのでしょうか。

キムさん:募金の規模により異なります。第一段階としては、被災地で活動する協力団体に届けます。募金が持続し規模が大きくなる場合には、物資と共に、現場をモニタリングする要員を派遣します。これが第二段階です。

さらに募金の規模が拡大すると、専門的な技量を持ったチームを派遣することになります。これが第三段階です。

ベネズエラでの地震の際には当初、募金の集まりが低調でしたが、最終的には第三段階まで行いました。

——すると今回の熊本地震への募金もそうなる可能性がありますね。

キムさん:そうです。特に日本の団体の特徴として、中長期的な観点を持って仕事をする点があります。なので、始まりは低調でも今後、できることが増える可能性があります。

現在、韓国市民の関心がやや低いのは残念ですが、報道が続けば関心は増えていきます。六月のフィリピンの地震などがそうでした。

——災害時における、日本と韓国の連携というのはなかなかうまくいかないのでしょうか?そのような印象を受けます。

キムさん:例えば、東日本大震災の際に韓国からのチームが現場入りした際に、その人員を日本政府のどの部署が管理するのかという問題がありました。当時はマニュアルが存在しませんでした。

また、反対のことも考えられます。例えば韓国で大きな災害が起きた際に、情緒的な面を含め、日本からの救助チームを受け入れることができるのかという点です。

これに中国を含めて考えることも必要です。このように、日中韓では、それぞれ立場が異なります。しかし、今後のことを考える場合、一つ一つ事例を積み重ね、信頼につなげていくことが大切です。

——だからこそ、今回の募金も大切ということですね。

キムさん:そうです。例え小額でも、日本と災害時に協力する事例として、とても重要です。

以上です。

キムさんは普段から人一倍、世界で起きる災害にアンテナを張っている方です。今回の熊本地震にも心を痛めていました。

キムさんの言う「信頼の事例を積み重ねること」というのは、どの分野でも欠かせない要素でしょう。韓国と日本の待避所(避難所)の違いなども含め、また別途、じっくりお話を聞いてみます。

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なお、韓国の保守紙・文化日報には31日、「『寄付しました』認証・参加を督励…2030‘SNS寄付チャレンジ’」という記事がありました。

これは韓国の2030、つまり20代30代の若者世代が日本の被災地への募金を行い、その証拠をSNSにアップしているというニュースです。

記事中には二つの事例が紹介されていました。画像がなかったため私も探してみましたが、ついに見つかりませんでした。いずれにせよ、このような動きがあるのは歓迎すべきことでしょう。

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3:今日の時事韓国語「폭염」

「ポギョム」と読みます。漢字では「暴炎」です。

昨日のニュースレターにも登場した言葉です。酷暑、といったところです。

29日、30日と40度を超えた慶尚南道・梁山(ヤンサン)市では今日(31日)、41.4度まで気温が上昇したそうです。昼間にラジオを聞いていたら、韓国の気象専門家が「エアコンはぜいたくではなく、今や生存のために必須です」と呼びかけていました。

このひと言が象徴するように、気候危機が及ぼす影響は、貧しいほど大きくなるのは自明です。

この問題についてメディアは、「言っておくべきこと(触れておくべきこと)」とアリバイ的に扱うのではなく、「いの一番に言うべきこと」と、報道の優先順位を上げるべきでしょう。

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今日は以上です。8月になりましたね。

クラウドファンディングを行った45日間は、不安と喜びが交互に押し寄せる落ち着かない時間でもありました。それでもこうして、次のステップに進めることはとても大きな変化です。しっかり積み上げていきます。

それではまた月曜日にお届けいたします。皆さま、アンニョンヒケセヨ。ありがとうございます。(徐台教)

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