相次ぐ北朝鮮からの‘汚物風船’…韓国は「紛争の常態化」を防げ

緊張高まる南北関係の今後を読み解きます
徐台教 2024.06.03
読者限定

 先月末から韓国に飛来し続ける朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)発の「汚物風船」。金正恩氏の妹・金与正氏は「誠意の贈り物」と茶化すが、韓国側の対応のボルテージは上がりつつある。今後はどうなるのか。いくつかのポイントを整理する。

◎再び720個が飛来、器物への被害も

 今月1日晩、韓国・京畿道(キョンギド)に住む筆者の携帯電話にメッセージが届いた。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3402文字あります。
  • ◎韓国政府は対応に「本腰」
  • ◎『9.19軍事合意書』の効力停止がもたらすもの
  • ◎9年前の「撃ち合い」
  • ◎韓国政府は静観?
  • ◎「紛争の常態化」をどう防ぐか

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
[77号] ベールを脱いだ李在明政権の北朝鮮政策、「親日派」の財産をめ...
サポートメンバー限定
[76号] 金正恩が訪中で得たもの、進む核武装論、2005年チョ・ヨン...
サポートメンバー限定
[75号] リニューアル直前号、張惠英(チャン・ヘヨン)元議員の新連載...
サポートメンバー限定
[短信] 韓国西北端・白翎島(ペクリョンド)から
サポートメンバー限定
[74号] 日韓60周年と朝露1周年、韓国ならではの‘厳しさ’
サポートメンバー限定
[73号] 李在明政権発足と、動き始めた南北関係ほか(リニューアルのお...
サポートメンバー限定
[72号:5月19日] 投票日まで15日、韓国大統領選の見どころ
サポートメンバー限定
[71号] 混沌つづく韓国政治、文在寅の起訴、南北関係は‘ウォーミング...