「吸収統一」を高らかに宣言、尹大統領の『新統一ドクトリン』の実現可能性は‘ほぼゼロ’

8月15日の尹錫悦大統領の『光復節』演説を読み解きます
徐台教(ソ・テギョ) 2024.08.16
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●「荒れた」光復節

 8月15日、ソウル都心の世宗文化会館で尹錫悦大統領出席の下、第79周年『光復節』慶祝式が行われた。韓国でこの日は1945年、日本による植民地支配が終わったことと、1948年に韓国政府が樹立したことを祝う日となっている。

 五つある国慶日のうちの一つであり、大統領にとっては最も重要な日だ。この日に発表される慶祝辞は、大韓民国という国の過去を振り返ると同時に現在を見極め、未来を描く、いわば国家の道標のような役割を果たすからだ。

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