【デイリー・コリア・フォーカス】26年9月23日号:李在明大統領、国連で朝鮮との「三つの平和共存」を呼びかけ、時事韓国語「연설」

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徐台教 2026.09.23
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皆さま、アンニョンハセヨ。今日は9月23日、水曜日です。

韓国は明日から秋夕(チュソク、旧盆)の連休が始まるということもあり、今日は早めに仕事を切り上げる会社も多いようです。

空を見上げるとどこまでも青く、周囲には秋の景色が広がりつつあります。こののどかさが、世界にあまねく行き渡ってほしいものですが…。

本論に入る前に、昨日のニュースレターの末尾で触れた、アジア大会に参加している朝鮮選手団のうち2人が亡命を希望しているというニュースについてひと言。

韓国の保守系月刊誌・朝鮮日報によるものでしたが、全く事実と確認できない内容です。ロイター通信が引用し報じたことで、あたかも本当のようになってしまいましたが、朝鮮選手団に変わりはありません。

そうすると、どんな意図であのような記事が出たのか気になるところです。実際のところは「面白そうだから書いてやれ」といった軽い考えかと思います。

また、韓国メディアには普段から、国家情報院の発表をそのまま記事に悪い習性があるので、今回も日本の情報機関(当初の記事では内閣情報調査室=現国家情報局となっていました)からのリークを、何も考えず記事にしたのかもしれません。

いずれにせよ、一本の記事が社会を揺るがす「悪い例」の教科書のような出来事でした。

ということで、今日の内容です。

(1)李在明大統領、国連で朝鮮との「三つの平和共存」を呼びかけ
(2)今日の時事韓国語「연설」

***

1. 李在明大統領、国連で朝鮮との「三つの平和共存」を呼びかけ

訪米中の李在明大統領が22日(現地時間)、ニューヨークの国連本部で基調演説を行いました。全文訳はコリア・フォーカスの記事にあります。ここでは、要点を見ていきます。

・国連の役割は何か

演説は大きく4つのパートに分けられます。

一つ目は冒頭部分です。現在の国連の立ち位置と国際環境を診断する内容です。

ネパールでの「氷河洪水」に象徴される気候危機、ウクライナや中東での紛争、ドローンをはじめとする新技術による戦争の様相変化、ホルムズ海峡での緊張がもたらすエネルギー供給網の不安定性といった事例をあげました。

そして、これらの問題を前に「今日の国連は、戦争や貧困、災害から果たして人類を救っているのか。平和を守り、持続可能な発展を成し遂げるという約束を、きちんと実践しているのか」と問いかけました。

この部分で、国連の2代目事務総長であるダグ・ハマーショルド(スウェーデンの政治家。1961年の在任中、飛行機事故で死亡。ノーベル平和賞受賞者)の「国連は私たちを天国へ連れて行くためではなく、地獄から救うために創設された」という言葉を引用していました。有名な言葉ですが、改めて時宜にかなった引用であると思います。

***

・「K-イニシアティブ」と「グローバルAI基本社会」

二つ目は、「K−イニシアティブ」についてです。

この場合の「K」は韓国、KoreaのKです。KカルチャーやK-POPという時のKです。李大統領によると、「文化の領域で確認した共感と連帯の力を、人類共通の課題を解決する力へと拡張する」試みと、その方法が「K−イニシアティブ」となります。

具体的には、「グローバルAI基本社会」、「グリーン大転換」、「グローバルなエネルギー供給網のための連帯」となります。

それぞれ重要なのですが、私が特に注目するのは一つ目の「グローバルAI基本社会」です。

ここでの「基本」というのは、李在明氏がソウル郊外の城南(ソンナム)市で市長を務めていた10数年前から、自身の政治スローガンの一つに「基本所得(ベーシックインカム)」を掲げていました。

その後、この主張は取り下げたのですが、今も「基本」という言葉が残っています。福祉という言葉と似ているのですが、より「全員への保障」といった意味合いが強い概念です。

これがAIの普及と出会うことで、AIが「社会保障や労働、住居、文化など、人生のさまざまな領域において、基本的権利を厚く保障する」形で作動する社会を目指すという意味になります。

先に韓国で試すとのことですが、そのビジョンは新たに創設される「グローバルAIハブ」を通じ、国際社会と共有していくそうです。

「人工知能が気候危機、保健、食料、難民問題をはじめとする、人類共通の難題を解決する優れた道具となるよう、先頭に立って取り組んでいく」という言葉が現実になってほしいものです。

少なくとも、こういうビジョンを掲げる国は韓国しかないからです。何度もニュースレターでお伝えしてきましたが、韓国は中国・米国に次ぐ世界3位のAI強国を目指しています。

ただ、単純な技術力ではこの二か国にかなわないため、その価値と方向性を「グローバルAI基本社会」というビジョンに託しているのです。何を絵空事を、と思われるかもしれませんが、私は李在明政府が進める仕事の中で、もっとも優れたものの一つと考えています。

***

他のグリーン大転換とエネルギー供給網についてですが、実は高市首相の国連一般演説の中にも似たような内容があります。

しかし、後者に限って言うと、日本も韓国も、ホルムズ海峡での混乱を巻き起こしたトランプ米政権への批判は、全く行っていません。この辺が両国の限界であり、悲惨な部分です。本質を避けるため、薄い演説にしかならないのです。

演説の様子。空席が目立つのが残念です。青瓦台提供。

演説の様子。空席が目立つのが残念です。青瓦台提供。

・朝鮮との三つの平和共存

三つ目は南北関係についてです。ここでは「平和共存と共同成長の韓半島(朝鮮半島)」を具体化するための「三つの青写真」を示しました。

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  • 2. 今日の時事韓国語「연설」

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